2010年5月2日日曜日

イタリアのフィレレース

イタリアのシチリア島に行って来ました。そう、あの「ゴッドファーザー」で有名なシチリアです。州都のパレルモから電車で一時間ほど行ったチェファルと言う漁村に一週間滞在しました。人も気候も暖かく、南ヨーロッパの自然の豊かさを満喫。この一週間は食べたい時に食べたいものを食べまくり、その結果3キロの脂肪をお土産にパリに戻って来ました。
さて、現地でブラブラ歩いていると、おおっ、レースを展示しているスペースを見っけ。中を覗いたら素晴らしい作品ばかり。フランスのブルターニュ地方にも見られるフィレレースが中心に展示してあります。残念ながらこのスペース、展示のみのようでショップではないようです。滞在中、中には一度も入れず外から見るだけに終わりました。海の近くなのでもちろん漁が盛ん。この漁に使用する網がどうやらフィレレースのベースになる網と編み方がほぼ同じらしいです。そんな理由でこの町もフィレレースが盛んだったのでしょうか。横を見れば宝石をちりばめたようなティレニア海。何とも夢のようなスペースが広がっていました。




















そして、イタリアに行くもう一つの目的はもちろん「食べる」こと。私の一週間で3キロの原因はここにあり!だけど、誰がイタリアでダイエットなんて出来るでしょうか。


ボンゴレー♪


イカスミー♪


シーフードー♪


トマトソースー♪


で、脂肪の一番の原因はこれ!ジェラートォォォー♥ 何と、ここではブリオッシュにパンパンになるまでジェラートを挟んで食します。


道は限りなく狭いので車の運転は結構たいへん。だけど、ほとんど誰もクラクションを鳴らさないのです。つまり急いでいる人がほとんどいません。パリや他の都市でよく見かける車窓から叫ぶ人も皆無。待っていればいつかは通れる、という感じ。自分の普段の生活とこの土地との時間の観念の違いそして心の余裕を感じます。


眩しいほどの朝日。


どこまでもエメラルドブルーが続く海。


満ち引きが少ないいつも穏やかな地中海に続く海。


まるで夕日が「それでもパリに帰るのか」と問いかけているようです。


同じ人間で同じヨーロッパに生きる人たちなのにどうしてこんなにも違うのだろうと思います。もう一つ、老人の血色が非常に良く町のあらゆるところで老人同士が出歩いているのに圧倒されました。家や店の軒先に椅子を出して座りただただ世間話をしているだけの光景。そんな普通の光景は平和の一言に尽き、一体人間にとっても「幸せ」とは何なんだろう、と考えさせられた旅でした。