2010年3月31日水曜日

久々のクロスステッチ

クロスステッチの達人、Hさんと今日はうちの近くのビュットカイユ界隈にある「ロワージールテ」というニットカフェでお互いにクロスステッチをしました。このカフェ、今では毛糸も売っている立派なニットカフェになりました。Hさんは自分で作った図案を見ながらチクチク。私はクロバー社から出ている「小さな手しごと」シリーズのクロスステッチのキットを持参。もともとキットはあまり好きではないのですが、このクロバー社のシリーズは値段もお手頃で手軽に手芸を楽しめるという目的のため作品も小さく「何か手しごとを始めたいんだけど」という人にはピッタリ。そして何よりもデザインがとても素敵です。
久しぶりのクロスステッチはとても楽しい。ですが、やはり編み物ほど慣れていないので気をつけないとステッチの方向を間違ったり一目ずれていたりしてたいへんなことに。編み物はほどくときは糸を引っ張るだけでするするーっとほどけますが、クロスステッチは一目一目針を使って糸をすくいながらほどかないといけないのでほどくのもこれまたたいへん。ほどいていて途中で糸が擦れてきて切れることも。








久しぶりに他の手しごとに挑戦するとその後止まらなくなってこれまたたいへん。結局家に帰ってきてからも止まらず一気にここまで刺してしまいました。だけど、あれれ、左の鳥さんの足のところが図案と違うぞ。一目をどっかで入れ間違ったようで、私の鳥さんはちょっと内股です(^^;
最終的にはカード入れになる予定のこのキット作品。出来上がりが楽しみです。

2010年3月20日土曜日

乙女ステッチバリエーション

乙女ステッチのバリエーションが織り上がりました。思っていたよりも今回は早く完成。そして次は、先日マルセルの形見としてもらったボビンを使ってスカラップと乙女ステッチを組み合わせたドイリー。ちょうどいい大きさの糸が見つからず、こんな毒々しい色の糸で織っています。個人的に色付きのレースはあまり好きではありません。その上、今回の糸はDMC70番よりもずっと細い糸。と、隣で一緒に織っている生徒はもうほとんど70に近いマダム。愚痴など言ってられませんね。







ジャックマール・アンドレ美術館

パリの凱旋門近くに位置するジャックマール・アンドレ美術館に行ってきました。行ったことのある人から「素晴らしい」という評判を聞いていたのですが、なかなか機会がなくて今まで訪問したことがありませんでした。
中に入るとおフランスな調度品や工芸品で埋め尽くされています。家具なども素晴らしいですが、私の目が行く所はやっぱり手しごとの部分。絵画ではどうしてもレースの部分に注目し、調度品の中ではゴブラン織りなどを凝視。機械が存在していなかったこの時代の手しごとには情熱と共にその職人の人生全てを注いだ意気込みさせ感じさせられます。


気が遠くなるような手織りのレース。







色あせてはいますが素晴らしいゴブラン織りにうっとり。


それだけで芸術品となるタッセル。


ドアの風よけ用クッションもカーテンと同じファブリックで素敵。



ルイ14世時代に流行ったカツラ。この時代宮廷はみんなロバート・プラントみたいだったのですね。

2010年3月18日木曜日

フランスにもあったんですね、紫芋。と言っても、日本の紫芋と比べたら甘みがそんなにない。砂糖やバターを加えてスイートポテト、と最初は思いましたが最 近ちょっと甘いものを食べ過ぎているので...とか言いながらコロッケを作ってしまいました。もしかしたらスイートポテトの方がカロリー少なかったかも。 皮のまま茹でることほんの10分ほど。一つ一つが小ぶりなので皮をむくのが結構面倒くさい。皮をむいたらご覧の通り本当に綺麗な紫!




コーンと混ぜると黄色と紫色でパンクな色に。



そろそろマルシェに並んできたイチゴと。何だかヴィヴィアン・ウエストウッドのようなカラーコーディネーションです。

2010年3月17日水曜日

Shetland triangle

片付けに追われて作品作りもなかなかはかどらず。毛糸も大分箱に収まって片付けも後半。あともう少し。と、はたと気付いたらそう言えば先日編み上げたWrap style からの"Shetland Triangle"のサンプル編みがダミーの上にだらーっと垂れ下がっている。作品が出来上がっていたこともすっかり忘れていました。このショール、昔のScarf style の編み始めが375目というやる気を一気に無くさせる"Ene's scarf"と比べたら楽でした。が、編み始めの英語がなかなか理解出来ず往生しました。英語そのものが分からないのではなく、読んで全ての単語が理解出来ても想像がつかないという状況です。こういうときは迷わず糸を針を手にして言われた通りに手を動かして見る、というのが解決策です。その英語とは以下の通り。

"With crochet hook and waste yarn, ch 4. With main yarn, pick up and knit 2 sts in the bumps on the back side of the centre 2 chain sts-2 sts. Knit 6 rows."

「かぎ針で別糸を4目くさり編み。くさり編みの裏の輪をすくって2目表メリヤス編み。(両サイド)表メリヤス編みを6段(つまりガーター編みになる)。

日本の編み物の説明と違ってこのknit とpurlの言い方がややこしい。knit 6 rowsは「裏も表もknit(表メリヤス)する」ということ。だから結果はガーター編みに。
まあ、ここまでは理解出来るし想像も出来る。So far so good. で、問題は次。

"K2, rotate piece 90 degrees clockwise, pick up and knit 1 st in each of the 3 garter ridges along selvedge of piece, rotate piece 90 degrees clockwise again, unzip waste yarn chain to expose 2 sts at base of piece, place these 2 sts onto left needle and knit them-7 sts total."

ととと、何が何だか分からないぞぉー!すこーしずつ訳してみよう。

K2, rotate piece 90 degrees clockwise

「表メリヤス2目(今は2目しかないからわざわざここで「2目」などと言われるとどこの2目か探してしまいそうで余計まどろっこしい)編んで編み地を時計の針と同じ方向に90度回転させる」

この時点でだんだん想像力が遠のいていきます。何で編み地を回すの?左右に回すのか上下に回すのか頭の中では編み地がいろんな方向にクルクル回ります。

pick up and knit 1 st in each of the 3 garter ridges along selvedge of piece

「端に位置するガーター編みの輪になっている部分をそれぞれ拾って3目表メリヤスを編む」

訳はあっていると思うのに想像がつかない。この時点で既に頭の中の映像は時々砂嵐に。

rotate piece 90 degrees clockwise again,

「編み地を90度時計の針と同じ方向に回転させる」

また回すんかいな!頭の中では編み地がクルクル回っている映像が続く。

結局説明を「読んでいた」だけではいつまでも理解できず自信喪失してしまいました。ネット上ではいろんなところで「Shetland Triangle編み上がりました!」という多くの皆さんが意気揚々とこの素敵なショールの写真をアップしていて画面の前で私は指をくわえていました。しかし、手しごとを頭で理解しようとするほうがおかしいのだ、とある日超基本的なことに気付きまずは針と糸を手にして説明されている通りにやってみました。編んで...90度回して、おいおい、時計と同じ方向だって言ってるのに反対だよ、も一回やり直し...などと3歩進んで2歩下がるを繰り返しました。そうしたら、あら不思議、あんなに頭で悩んでいたのにあっという間に解決されました。そう、手しごとを頭だけで理解しようとしていた私が浅はかだったんですね。
そんなこんなで最初は悪戦苦闘でしたがその後は退屈なくらいにシンプル。実は今回編み上がったものは、一昨年買ったラクダとシルクの極上の糸で編むための試し編み。いい糸(=高い糸)では失敗したくないですよね。だから先ずは予行演習。でも、一度編んだものはもう編みたくなくなって別のものを編みたくなる性格。どうやってやる気を奮い立たせるかが問題、かな。これも頭で思っているよりも針と糸を手にしたら自然と進むのでしょうか。








編み上がったら水に浸けて編み地を広げてブロッキング。面倒くさくてスチームアイロンで解決しようとしましたがダメでした。


2010年3月16日火曜日

片付ければ物が増える

ちょっと春めいたらスプリングクリーニング。家の片付けです。って、毎日片付けているのに片付かないのが現実。でも、今回は本腰を入れて毛糸の仕分けから。途中で一息付いたら...結構すごいことになっています。座ってくつろぐ目的のソファも毛糸を出し始めると座れなくなってしまいます。そうこうしているうちにちょうどボビンレース教室に行く時間になったのでいいタイミングで息抜き(逃避)。そして教室に着くと生徒のマダムの一人がアトリエの横の道具置き場で何かしら忙しく動いている。どうやらレースの膨大な資料と道具を片付けているらしい。ここでもスプリングクリーニング。さぁーって、久しぶりのレース織り...と手を動かすこと20分ほどでそのマダムが「どうぞ、ボビン選んでください」と。ん?どういうこと?と、道具置き場に行くと「どれでも好きなものを好きなだけ持って行ってね」。ええーっ!?段ボール一杯に溢れんばかりのボビンという信じられない光景が目の前に。どうやら去年他界した先生、マルセルの形見分けをしているらしい。ボビンの貴重さ(高さ)を知っているだけにもちろんノンとは言えず。いやー、先日の針の祭典でボビンを買おうとした私、どうにか思いとどまって購入せずによかった!と、胸を撫で下ろし袋一杯のボビンにDMCの糸、タッティングレースのシャトルなどをしこたまもらってきて帰宅。泥棒が入ったような散らかった我が家に入るや否やそういえば片付けの途中だったんだ、と思い出す。そして、片付いているどころか、息抜きで行ったボビンレース教室から帰ってきたら物が増えているのである。
金と時間は貯まらないのにゴミと手芸道具と材料は貯まるばかり。私もこのブログを読んでいるあなた同様に手芸貧乏なのです。


ソファも床も毛糸だらけ。床は歩くたびに毛糸の綿埃が舞う。



袋一杯のボビン!恍惚状態。「当たり」の福袋をもらった気分。



DMCの糸、タッティングのシャトル、ボビンストッパー。置く所がなくてとりあえず買い物カートの上に。

2010年3月15日月曜日

国際農業見本市

ふぅー、また仕事に追われて更新をにぶってしまいました。こうなったらサボリですね。
さて、肉厚ベレーの後は食肉用の牛の話題。今年も行って参りました、国際農業見本市。平日の朝...ですが想像していた通りすごい人!年にいろいろな展示会に行っていますがこの見本市はやはり格別。今年は去年唯一行けなかった一号館で生牛を見学。牛って大きいのは知っていましたが、ここにいるのは全国から厳選されたそれはそれは大きな牛くんたち。いずれは肉になるとは分かっているとちょっとかわいそう。生牛の横に「フランスで一番美味しいナントカ牛!」と看板が普通に立てかけられているのを見ると、自分は肉食の国に住んでいるのだと改めて確認。退屈そうな牛くんたち、愛想笑いをふりむく気力もなく食べるか寝そべっています。






牛の首輪には刺繍をほどこされたものも。彼(彼女)のイニシアルでしょうか。



子供たちの遠足があちこちに。



トリコロールの首輪がお洒落。



この角で突進されたら恐いだろうなー。



牛の品評会。「カウショー」とでも言うのでしょうか?



素晴らしい毛糸になるアルパカ。面白い顔をしています。


というわけで、去年ほど食べ歩きはしなかったもののアイスクリームに舌鼓を打ちとイチジクのジュースはしっかり入手いたしました。
それにしても、同じ場所で1月にプレタポルテの展示会が行われていたなんて信じられません。展示会場はまさにマジカルなスペースです。

2010年3月1日月曜日

肉厚ベレー

パリもすこーしだけ春めいてきました。そんな時に超肉厚なベレー帽完成です。2日ぐらいで編み上がりました。雪が降っていた極寒気候の時は活躍しただろうに、こんな暖かくてはきっと頭の中がサウナになってしまいます。2色の糸を混ぜて。