2010年2月18日木曜日

テネリフレース

極寒の中蚤の市に行って来ました。凍死するのではというくらい寒かったのですが、お蔭で人も少なくて見やすかったです。って、両膝にカイロを貼付けて行ったんですけどね。蚤の市でももちろん手芸関係のものが目的です。ぶらぶらと歩いていたら見た事もないような道具が。外見から手芸道具のように見えるのですが、今まで初めて見るお道具。近づいて手にとってみると金属製のいろいろな形、大きさの枠がジャラジャラ。





店のマダムに聞くと「テネリフレースのセット」とな。レースはいろいろと見たり聞いたり織ったりしてみましたがテネリフレースとは初めて。「50枚の枠があって説明書付きで250ユーロ」と。高っ!!!到底手が出ないという顔をしていると「枠だけだったら一個10ユーロ」と。ということで、2枚の枠を買うのですが、さて、このレースの織り方果たしてネットで見つかるのでしょうか。



と考えながら歩いていたらフランスの刺繍・レース辞書とも言われている"Ouvrages de dames"のヴィンテージものが。42ユーロのところを「30ユーロにして」と値切ったら「35ユーロ」とムッシュー。「えー、30ユーロ」と私がもう一度お願いすると「32ユーロ」とムッシュー。んじゃ、やめるか、という顔をして他の物を見だしたら「じゃ、30ユーロでいい」とムッシュー(あまりにも寒かったからそれ以上闘う気が失せたのか)。まあ、でもこの本、別にこの時代だけに出ていたものではなくて今本屋に行ったら改正版が出ているからここで買わなくてもいいか、と思ってパラパラめくっていたら、うそっ、さっき買ったテネリフレースのページが...お告げ?織れってこと?ちなみにこの本、現代出ているものは24ユーロ90セントで売っています。これっていい買い物をしたのか騙されたのか蚤の市に慣れない私には未だに分かりません。







本と枠をゲットしてカフェで暖をとってそのまま今度は反対方向にあるクリニャンクールの蚤の市へ。こちらは屋根のついている店が多いので多少楽ですが、だけど寒いのは同じ。こういう店のオーナーって心の底からこの職業が好きなんだなー、と実感。寒いのと早起きが苦手な私は絶対無理です。前世でも来世でもこの職業には就かないでしょう。かわいいボタンがないかフラフラと歩いて行くうちにヴィンテージアクセサリーやら食器やら売っているお店の前に置いてあるかごからドイリーが無造作に出ているのを発見。どうやらほとんどゴミ同然みたいな感じでマダムも「これ全部で10ユーロでいいわよ」と。だけどドイリー何枚もっててもねー、とかき回していたら、ええっ?!このレースってもしかして。どうみてもさきほど枠を買った「テネリフレース」としか見えません。急に買う気満々になって鼻息荒くマダムに値段を聞くと「あー、それ、3ユーロでいいわぁー」。やった(涙+ガッツポーズ)!
人との出会いは縁ですが、また物との出会いもこれまた縁なのですねー。




ちなみにこれ裏側です。後で表と裏を間違えて撮ったことに気付きました(^^;

さて、こんな素敵な縁で出会ったテネリフレース、作らない理由はもう見つかりません。いつとは言えませんが、頑張って一つぐらい形にしたいと思っています。