私と一緒にオーガナイズしているmimou さんと二人三脚でやってきた、ポワン・イデ。気が付いたら今回で17回。ええっ!?ほんとに?と主催者の私たちが一番びっくりしています。
2006年にママ友だったmimouさんと一緒に、息子達が通っていた日本語学校の部屋を借りてやり始めたのが第一回目。最初は本当に「手作り展」という感じのほのぼのとした雰囲気の中で開かれました。
お蔭様ではじめたばかりの時から毎回大盛況です♪
最初はこんなアットホームな雰囲気の中でやっていました。
最初はさすがにmimouさんと私2人だけでは寂しいので、いろいろな人に声をかけて出展者を募りました。手づくり好きなお母さんがいると聞くとすぐにmimouさんと私でスカウトに(笑)。そのうちに、噂が噂を呼んでこちらからスカウトしなくても「是非出展させて下さい」という人が後を絶たなくなりました。
振り返ってみると来年で10年やっていることになります。継続は力なり、といいますが、ポワン・イデの場合気が付いたらこうなっていた…という状態です。それはきっと、やっている本人たちが一番楽しんでいるからだと思います。そして、参加してくださるクリエーターの皆さんに支えられて今日までやってこれました。皆様には心から感謝しております。
ということで、昨日無事終わった第17回目のポワン・イデ。今回も素晴らしいクリエーターさんに囲まれて、アイデアは無限だということを改めて教えられたひと時でした。そして、人の手の温もりは時代がどんなにデジタル化していったとしても永遠に残るものだと確信しました。
その後3、4回場所を変えながら開催し続けて、昨年からは18区のカフェの隣にあるAU BON COINというスペースで開くようになりました。当初と比べると、ぐっとお洒落度もアップして、「手づくり」という縦糸に「クリエーション」という横糸が織り込まれ、ポワン・イデの形がようやく出来てきたような気がします。
モンマルトル近くのカフェに隣接するAU BON COIN
昔に比べると、ぐっとお洒落になったかな?
ありがたいことに、クリエーターの中にはリピーターの方もかなりいて、出展される度に技術もデザイン力もアップしていくのがはっきりと分ります。クリエーションとは、人に見てもらい使ってもらうことによって、作り手にも刺激を与え次のステップに繋げる相互作用によって成り立っているのだと勉強させられます。
mimouさんの作品
彼女には多くのファンがいて、ポワン・イデ初日には朝一で彼女の作品目当てに来る人が殺到。
オーガナイズをしながらも、毎回新作も交えて素晴らしい作品ばかりです。
陶芸のMさんは、第一回目からずっと出展し続けている陶芸家。この器、茶菓子の「雪の宿」に似ていると思いませんか?
今では、日本文化会館でも作品を出展する陶芸家です。
今回は、以前も参加してくれていたけど、出産で一時お休みしていたクリエーターさんが3人も戻ってくれて、オーガナイザーとしては嬉しい限り!覚えてくれていたのねー、と声をかけると「もう、ずーっと出したくてうずうずしていました。もう我慢出来ません(笑)」とまたまた嬉しいお言葉。
プロのパティシエのCさんのお菓子。
出産後の復帰組の一人です。
お菓子というよりは、もうほとんど芸術作品です!
Yちゃんの作品です。彼女も2人目出産後の復帰組。ポワン・イデには和柄の出展者が意外といないので、彼女のお蔭で和のテイストも加わってフランス人の来場者も大喜び。私はこの中のペンケースを買ってメガネ入れとして使用。
Kちゃんも2人目出産後の復帰組。
彼女は、フランスで「Chapelier 帽子職人」の資格を取得しています。
いつも元気いっぱいのTちゃんの作品。
この無国籍テイストはTちゃんしか出せない味。
「ちょっと、何これ、可愛い!」と一目惚れしていくお客さんがたくさんいます。
こちらも、エネルギー溢れるRちゃんの手づくり石けんとコスメ。
パッケージが可愛くて、「まるでスイーツみたい」と言うと、以前買ってくれたお客さんの一人は本当に食べてしまった人もいたとか(笑)!
こちらは、今回初出展のSさん。
着物をリサイクルした作品が多くのフランス人を魅了していました
こちらも、まるで和菓子のような可愛さ
さすがに、これを食べる人はいないと思いますが...
かれこれ5年ぐらい出展してくれているコロンビア人のSさん。彼女もプロの宝飾職人の資格を持っています。
パリ郊外どころか、アミアンという車で2時間かかるという地方に住んでいるのに、毎回このポワン・イデに出展してくれます。
そして、前回から出展しているSさんのお友達で同じくコロンビア人のJさん。南米人らしい、元気いっぱいのデザインと色がポワン・イデに新風を吹き込んでくれます。
こんな感じで、多くのクリエーターの人が限りないアイデアを提供してくれるポワン・イデ。これからもまだまだ続きます。これからも、どうぞ末永くよろしくお願いいたします。