2008年8月7日木曜日

野外シネマ

パリのヴィレット公園で毎年行われる夏の野外映画に初めて行ってきました。今日のメニューはブリジット・バルドー主演、ロジェ・ヴァディム監督の「素直な小悪魔」。開演前にはもうすでにすごい人が集まっていて至る所でピクニック。多分こういうところは日本のお花見の光景に似ているかもしれません。野外の特大スクリーンで見る映画は最高。このスクリーン、板でもなくシートでもなく、ビーチボールを膨らませたような風船のようなスクリーンなのです。開演前になるとこの中に空気が入って下のほうからムクムクっと立ち上がってくるのです。それにしてもブリジット・バルドー、わ、若い。さすが当時「セックス・シンボル」と言われただけあってこの映画でもフェロモンたっぷりの演技で、この時代多くの男性が彼女の魅力に悩殺されたと想像できます。しかし、今は同一人物と見分けがつかないくらい老いた女優、俳優が若いときの姿を昔の映画で見ると、改めて「人間は誰で年を取って老いていくのだな」と当たり前のことを考えさせられます。