2009年12月28日月曜日

今年もあと少し

気がつけば年末。早い...というか恐ろしい。確かこの前新年の挨拶をしたような気がするのに。だけど、振り返るとやはり同じように一年が過ぎている。またこの一年もいろいろなことがありました。きっと盛りだくさんの一年だったから早く感じるのかもしれないですね。年末は毎年何故か日本式に大掃除をやってしまう私。この時は在仏が長くてもきっちり日本人に戻ります。大掃除をしていると、おおお、出て来る出て来るガラクタ...ではなくて手芸道具!「ええっ?これ何?」と見覚えのないようなものが出てきて、ハッと「あー!これ2ヶ月前にどこ探しても見つからなかったやつ!!!」というパターンはお決まり。作りかけの作品も出て来る出て来る(*_*) この大掃除、自分がどれだけ手芸貧乏かを思い知らされる一瞬であります。しかし、手を動かすことはやっぱり止められない。だから、道具も材料も増えるいっぽう、トホホ。いつも何かしら作っているのに、なかなかちゃんとした作品にならないのが悩み。よし、来年の抱負は「一つの作品をじっくり、きちんと作る」に...ってこれって、去年と同じ抱負と違うか?まっ、抱負は新規作成されなくても更新されることもある、と自分だけ納得して来年もいろんな手しごとを続けていきますのでどうぞ皆さんよろしくお願いします。

来年は特にレースを自分なりに研究していきたいです。ボビンレースを続けるのはもちろんのこと、フィレレースにも挑戦してみたいですし、ニードルレースにも...あっ、また手芸貧乏まっしぐらですね(^^; 私自身、レースなど全く身に付けない人なのにこの手しごとの魅力は語り尽くせないものがあります。ボビンレースを織っているときには他の手芸にはない厳かな時間が本当に日常という時間から逃避出来る一瞬でもあります。身にも付けない、お金に変えようとも全く思わない、人に自慢したいとも思わない、全く損得勘定を持たずに100%自己満足なことをやっている時は時間が止まって自分のいる空間を忘れる、というか、逆に時間と空間と一体となるような気がします。一緒に織っている仲間は第三世代の方たちで、自分の親よりもずっと年上の人たち。70代のマダムが60代のマダムに「いやー、あなたなんかまだ若い若い」なんて言うのを聞いていると「私も年だから」なんてことは間違っても口に出せない。彼女達がレースを織っている姿を見ているとまさに「人生を織っている」というのを目の当たりにします。

手を動かしていると作品が出来上がる喜び以上に人と人との繋がりが深まるのを感じます。人が手で一つ一つ作った作品にはその人の時間と労力だけでなく魂も込められています。そういう物に触れていけば触れていくほど「目で見て分かる」と同時に「心で感じる」ようになります。つまり「心の目で見る」ことが出来るようになります。

来年もたくさんの手作りに触れて心豊かな一年にしたいと思います。

今年も本当に本当にたくさんの方にお世話になりました。直接お世話になった方々、そしてこのブログをいつも見てくださっている方々にこの場を借りてお礼を申し上げます(ぺこり)

寒いところに住んでいる方々、寒さに気をつけて、南半球にお住まいの方々、夏バテに気をつけて良い年末年始をお過ごし下さい。