2009年12月5日土曜日

広島の旅

日本からフランスに戻ってきてそろそろ一ヶ月経ちます。やっとこちらのペースに慣れてきました。しばらくは目を覚ましたらパリの自分のベッドにいることにすごく違和感を感じました。日本での思い出があまりにも楽しくて素敵すぎたせいでしょう。
さて、今回は移動が多い滞在だったので、手芸屋もほとんど行けませんでしたが、それでもたくさんの素敵な出会いがありました。一番長く滞在した広島では着物ランプ作家の白賀さん(Kec's studio)にお会いすることができました。お孫さんがいらっしゃるとは思えないバイタリティ溢れる素敵な女性でした。私が彼女の年になったらこうなっていたい...と思わせる方でした。実は彼女、広島県が主催する「第12回ひろしまベンチャー大賞」を受賞し、「女性起業家ビジネスプランコンテスト」でも優秀賞を受賞しているという素晴らしい経歴の持ち主です。彼女の製作する作品は現在最もホットな「エコ」をテーマに作られています。使用する着物は着古されたアンティークの着物。そして枠に使われているのはよーく見ると...ええっ、爪楊枝と割り箸!?ごくごく身近にあるものがこんな素敵なランプに変身してしまうなんてびっくりです。お忙しい中作品を見せていただいた白賀さんに心から感謝いたします。











さて、去年同様、宮島にも行ってきましたよ。去年と同じコースでロープウェーで山頂まで登ろうと思いきや、どこからかすごい音量でお経が聞こえてきます。どこだろうとキョロキョロしていると通りがかりの方が「あそこで一年に一度、日本全国の高僧の方たちが集まってお経をあげるのですよ」とおしえてくれました。おおっ、ラッキー!ひいたおみくじが末吉だったこともコロッと忘れて何て自分は運がいいのだろう、とお経の聞こえる千畳閣の方へ。うわー、お経のライブです。音量もすごいけどやはり目が行くのは彼らのお召し物。一つ一つ見るととても強い色なのにこうやってお寺に入るとわびさびの色になります。







わびさびの色と言えば秋の紅葉。山の方はまだまだ紅葉は始まっていませんでしたが、宮島のもみじはほんのりと色付いていました。






さて、お土産に買ったはずのもみじまんじゅうをその場でもぐもぐ食べていたら通りを歩いている鹿に突進されてちょっと恐い思いをしました(^^; 恐くて動揺して自衛すると同時にカメラのシャッターを切ってしまったらこんな写真になってしまいました。いつもはおとなしい鹿ですが食べ物を見るとこんな 風に目をひんむいて向かって来るので皆さんご注意を!!!あー、恐かった。



鹿に突進されてかなり焦りましたが、気を取り直して広島風お好み焼きで腹ごしらえ。あああ、本当においしかった。



広島、とてもとても素敵な街です。