2008年12月8日月曜日

日本手芸紀行 - 横浜編(最終回)

さて、私の日本手芸紀行も今回で最終回を迎えます。バックにちょっとメランコリックな音楽が欲しくなるところですが、さて、最終回は横浜で開かれた「横浜キルトウィーク」で締めくくることにします。
こ の展示会、私の帰国と偶然重なっていて、重なっているにはやっぱり絶対行かなきゃということで足を運びました。場所はクイーンズスクエア先にあるパシフィ コ横浜にて。実は私横浜っていつも通過点でほとんど知らなかったので着く前はちゃんと行けるかどうかちょっと心配でしたが、駅からもそう遠くなくすんなり と到着することができました。














初日はやはりすごい人が開場前から並んでいて早めに着いていてよかった、と胸をなで下ろしました。まずは来賓の方のご挨拶 と、キルトと言ったらこの二人、チャック野原さんとキャシー中島さんです。お二人のとても明るい挨拶に続きテープカットが行われキルトウィークのはじまり はじまり。会場に入ったら、おおっ!?これは何だ!すごいものがぶら下がっています。あれはどうみてもキルト?!?!だけどちょっと大きすぎない?実はこ れ横浜開港150周年記念で千葉県四街道市の渡辺美和子さんが主催するキルト教室「キルトパンプキン」の皆さん30人が約一年かけて「手だけで」製作され た、12メートル平方のジャンボキルトなのです。もう本当に言葉がありません。この時点で日本のクラフトの高さに圧倒されます。
















今回は幸いなことにキルト界の大御所、チャックさんとキャシーさんの取材をすることができました。お二人とも本当に気さくな方で、ついついお話が楽しくて長居してしまいました。ご多忙中私のために時間を割いてくださったお二人、どうもありがとうございました(ぺこり)。




























キャシーさんのブースにはとても若い生徒さんが多くてびっくり。彼女の本当に素敵な笑顔につられて、ハワイアンキルトのファンでなくても勝手に体が立ち止まってしまうほど。そしてブースはあらゆる南国の色に溢れていて南国育ち(と言ってもハワイではなくて鹿児島ですが(^^;) の私にはいい気分~。
そして、チャックさんのブースにはこれまたすごい人!彼女が国際特許を取ったというヨーヨープレート「フレンチヨーヨー」は飛ぶように売れていて、購入したファンがチャックさんのサインをもらうために長蛇の列を作っています。そんなお忙しい中私の取材の気持ちよく対応してくれたチャックさんに心から感謝です。

そして、あらゆるテーマでキルトが展示されていますが、その中でも「赤毛のアン」のコーナーはやはり手芸好きには見逃せないでしょう。どうやら、今年は赤毛のアン出版100周年だとか。私も小さな時から赤毛のアンが好きです。実は10歳の時、文化出版の「赤毛のアンの手作りノート」という本を買いました。未だにそれを大事に持っています。確かまだ廃盤になっていないはずです。赤毛のアンのお話に沿って、レース編みやパッチワーク、ビーズ、刺繍などあらゆるジャンルの手仕事を紹介しているとても素敵な本です。もしどこかで見かけたら是非手にとってみてください。




















しかし、フランスではこの赤毛のアン、知っている人がほとんどいません。もしかして訳されていない?と思って調べたらちゃんと仏訳があるではないですか。仏題はAnne, la maison aux pigons verts...う~ん、確かに聞いたことない。フランス人に内容を説明しても「大草原の小さな家のこと?」と数人に聞かれました。ちがうぅ~。展示作品の中で特に素敵だったのが、彼女の家「グリーンゲイブルズ」を再現したドールハウス。そうそう、こういう家に住みたかったんですよね、この本を読んでいた頃。アンの世界に浸っていた時母親の「ごはんよぉ~」という声と共に砂壁と畳の部屋で「はっ」と我に返ったときどんなに悲しかったことか…
















というわけで、今回の日本手芸紀行いかがでしたでしょうか。皆様が国内をご旅行するにあたってここに載せた情報が少しでもお役に立てればこんなに嬉しいことはありません。

さて、これから日本で買ってきた材料を形にするためにまた手作りに励みます。