2009年4月30日木曜日

自然と共存するブルトン

ブルターニュの天気は変わりやすいです。晴天だと思っても一時間後にはどしゃぶり、そしてその後にまた真っ青な空が広がる...の繰り返し。だから南仏の色鮮やかな風景とは違い、荒涼とした大地に緑が広がり、海辺は荒波に削られた岩がごつごつしたところが多い。厳しい自然と共存せざるを得ず、そんな背景もあってブルトン(ブルターニュ人)は逞しいのだと思います。2月に開かれた農業見本市ではブルターニュ地方の盛り上がりは他のそれと比べてもかなりすごかったのを覚えています。ケルト文化が根付くこの地方の人は本当に自分の郷里を大切にし、ブルトンであることをとても誇りにしています。ブルターニュ出身の人は自分はフランス人と行った後には必ずと言っていいほど「ブルターニュ人です」という一言を付け加えます。滞在中雨に一度は打たれると分かっていてもそんなブルターニュが私は好きです。今からフランスを滞在なさる方、是非ブルターニュまで足を運んでみてください。パリで見たエレガントなフランスとは違う堂々とした農業国フランスという一面を垣間見ることがことができるでしょう。