2014年11月17日月曜日

ヴッパータール(ドイツ)のエンゲルスハウスと繊維博物館 最終回

こんな小さな街で、世界を変えるような思想家と会社経営者の交流があったとは。産業革命時代にいろいろなものが機械化、工業化されて同時に新しい形での格差社会も生まれ、改めて「人間とは」「生きるとは」と問いただされた時代だったのでしょう。
博物館の中の機械は、紐のようなものを織るものもあれば、ブランドのタグを織ったりと様々な用途で使い分けられています。
タグのパターンが記憶してあるパンチカードが所狭しに置かれています。
現在はパソコンの画面で見ることが多い見本帳の数々。


 
織り方のチャートはとても分かりやすくて、今でも参考になる。

エンゲルスさんのお家はドイツのお家らしく、とてもシンプルで質素ですが、一つ一つがとても質の良いものと思わせるものばかりです。

 

繊維のことだけでなく、社会的、歴史的なこともたくさん勉強になったヴッパータールの街でした。ちなみに、帰りにモノレールの一番端の駅Vohwinkelの中に入っているパン屋+カフェでお茶をしましたが、パンもコーヒーも美味しくてお勧めです。友人が注文したソーセージ入りパイは絶品でした。

ヴッパータールのこの繊維博物館とエンゲルスさんのお家を訪問した次の日にデパートに行ったら、先日先輩ニッターさんからいただいた毛糸がセールに!それも100g玉。繊維博物館に刺激されて編む気満々でこんなに買っちゃいました。
そして、パリに戻って早速靴下編んでいます。先ずは先輩ニッターさんからいただいた10年保証の毛糸で。編み続けるだけで勝手にストライプ模様になるから編んでいて楽しいです。