2010年8月28日土曜日

北海道 道東の旅 - 木彫りの熊の出身地を確認する

神秘的で同時に不気味な摩周湖を後にすると今度は屈斜路湖に。読み方は「くっしゃろこ」ですよ。この湖はかなり遠くから見下ろすような形だったので摩周湖よりは背筋は寒くなかったのですが、ここも近くに寄ったらかなり...恐いと思います。



今まで湖はいくつも見て来ましたが、摩周湖も屈斜路湖もこんなに神秘的な湖は生まれて初めてです。いろいろな魂が宿っているのを体と心で感じます。湖を見ただけで肝試しと同じ感覚を味わえるとはすごいです。

さて、今度はもっと陽気なはずの阿寒湖畔を目指します。ここにはアイヌの文化が集中している場所のはず。私の今回の旅の目的がぎっしり詰まっているはずです。何だかドキドキしてきました。阿寒湖畔に着くとお土産通りが目の前に広がります。日本のどこにでもある見慣れたお土産のお店が何軒も連なります。とりあえず最初に目に留まったお土産屋さんに入ってみました。そうそう、北海道のお土産と言ったら鮭をくわえた木彫りの熊ですよね。あるある、大中小と大きさもいろいろ。これが全部手で彫られているんだー、感心していてふと横に目をやるとびっくり!私の知っている人が何人もいます!それは、この人。

 

棚にずらっと並ぶのは私が小さな時から大事にしている木彫りの熊。何故ここに...この私の熊は私が9歳ぐらいだった時に、熊本の熊牧場という熊しかいない動物園(たくさんの熊がいますがどの熊も同じに見えますが...)で購入したものです。実は彼の出身は北海道だったのか、というのをこの時に発見します。ちょっと感動です。ずっと熊本の出身だと思っていたのですが、実は北海道からはるばる九州にお嫁に(?)来た人だったとは。手先の器用なアイヌの方に一つ一つ丹念に彫られた熊達は私の熊と同じように優しい顔で微笑んでいます。私はこの熊を実はずっと旅行の時、特に飛行機に乗る時にはつい最近までお守りとして持ち歩いていました。何故この熊ちゃんをお守りにしていたのか未だに分かりません。ただ可愛かったから?いや、きっと手で彫られて彫り手の方の魂が込められてそれを自然と私が感じてお守りにしていたのでしょうか...手作りのパワーを改めて感じ、そして確信します。この北海道旅行の時にこの子を連れて行ってなかったのが残念で仕方ありません。しばし、棚に並んだ熊達を見詰めて恍惚状態でした。