2009年3月17日火曜日

苦手な型紙

今日は朝から何だかまったりしていました。製作という気分でもなかったので、まずはラインストーンの落ちてしまったブレスレットを直すところから。日曜大工ショップで売っている強力ボンドをつけたラインストーンをおそるおそるピンセットでつまんで付けます。このボンド、ドールハウスも作るビーズアクセサ リー作家のmimouさんにおしえてもらいました。注射器みたいな先から2種類の違うボンドが出てきて、それを白くなるまで練り練りします。何だかとっても大げさなのですが、白くならないし仕上がりはいつもパーフェクト。
こ のブレスレット30年代ぐらいのもの?らしいのですが、昔住んでいたアパートの大家さんが30年代アメリカのアンティークアクセサリー屋を経営していて、クリスマスプレゼントか何かにいただいたもの。当時は若かったので全然魅力も感じていなかったのですが、年を重ねるととても素敵なものに見えてきました。物って不思議です。その時は素敵に見えても時が経つとすさんで見えるもの、当時は全然素敵に見えなかったものがこのブレスレットのように時が経つと新鮮に見えたり、また、気に入ってずっと身に付けていたのにいつの間にか箪笥の中で忘れられていて、ある日突然目に入ってきて「こんなものもあったのか!」とまた日の目を見るもの。物は時が経ってもほとんど変わっていないのに、自分は日々変わっているのだとこういう時にはたと気づきます。
ブレスレットを直したら何だかやる気が出てきました。何でもいいから素材に触れているとテンションが上がってくるものなのですね。でも、そんな時に限って電話が続けて鳴ってやる気が下がるときもありますが、気を取り直して、初心に返って手を動かしてみます。





















































一 昨年の夏に購入したKookaïのカットソー、これをセーターに再現してみたいという密かな計画がありました。当然編み図なんてものは存在しません。なの で、型紙引きから始めます。実はこの型紙製作(パターン)は私が大の苦手な項目です。自慢じゃない、いえ、自慢なんですか、服飾専門学校に通っていたとき、パ ターンの授業は一度も休んだことはありませんでした。だのに、2年経ってもこのパターンというものに対してピンと来たことがありませんでした。だから私が後でどうにでも小細工してごまかしのきくニットのほうを好んだのは自然なことだったかもしれません(^^; その苦手なパターンに今回はあえて挑戦状をたたきつけました。あーじゃない、こーじゃない、おおっ、前身頃と後身頃の線を間違えているっ…などと試行錯誤 を重ねます。本当はこんな型紙作りなんて放り出してすぐに編みたくてうずうずしている気分をぐっと抑えます。そして、その衝動もついに抑えきれずにゲージ計算も終わらないままスワッチを編み始めてしまいました。毎回ついやってしまうんですよね、ゲージ計算が終わらずに編み始めることを。毛糸の柔らかさに触れていると当たり前ですが、ゲージ計算しているときより何百倍も癒されます。今回の毛糸は一昨年浅草橋のマービィ企画で購入したオリンパスの「優雅」。名前の通り本当に上品な糸です。それもそのはず、ウール80%、カシミヤ10%、そしてシルク10%という、色はわびさびでも中身はゴージャス。編んでいるだけで幸せな気分になれる糸です。
それではガツンとテンション上げるために今日は優雅とは程遠いJanis Joplinのヒット曲を集めたアルバム"Janis Joplin's Greatest Hits"を聴きながら手を進めていきます。その中でも"Cry Baby"は全くもってテンション上げるためというかストレス解散に最高な曲です。