2009年3月1日日曜日

パリ国際農業見本市 Vol.1

3月21日から開催されている、パリ国際農業見本市で仕事をしました。この見本市、初日は必ず大統領が訪れるというフランスでも国をあげての大きな見本市(去年は大統領が我を忘れて暴言を吐いたことで話題になりました)。実は、私 は今回初めてこの見本市を訪れることになりました。仕事をしていても、お昼休みと休憩時間にはお客として訪問。1号館から7号館まであるパビリオンはもの すごい人です。1号館には家畜が勢ぞろい。酪農、畜産農家が連れてくる牛くんたちは毎年テレビの出演回数ナンバーワンぐらいの人気を誇っています。しか し、皆の目的は何と言っても「食」でしょう。7号館にはフランス全国及び海外県の物産展。入るとものすごい熱気です。そして、食、食、食!地方ごとにブー スが固まっており、各地方から出展している業者が少しでもお客を引き寄せようと威勢の良い声で呼びかけます。いつも仕事をしないフランス人がここにくると 豹変しています(汗)。何が起こっているんでしょう、と思いながら足を進めます。こんなに美味しそうな食べ物に囲まれて何も食べない、買わないわけにはい かないでしょ。6日間仕事をして通ったこの7号館の物産展、私のベストはまずジャガイモのチーズとベーコン煮込み(?)フランス風肉じゃがとでも言いま しょうか。ゆでじゃがを鶏肉、ハム、玉ねぎで炒めて煮込みそれにチーズを絡ませて仕上げたこの一品。ダイエット中の人は無視して通り過ぎましょう。激ウマで6日間の間に3回も食べてしまいました。しかし、美味しいジャガイモも食べ続けると喉が詰まって水分が欲しくなります。そんなときは、 フランシュ・コンテ地方のりんごジュースを流し込みます。本当はワインかシードルといきたいところですが、一応仕事中なのでぐっと我慢。



































そして、デザートはグアドループのココナッツシャーベット。このシャーベットはなかなかのレア物です。ココナッツとレモンと生姜(!)の絶妙な組み合わせにひれ伏してしまいます。















見 本市で賞をとった物産(金、銀、銅)が陳列されたショーウィンドーを見ながら足を進めます。




















おおっ、これは毛糸ではないでしょうか。食べ物に混じってこん なところに羊毛業者が寂しく、そしてまるでお腹のすいた羊が草を食べるように羊毛が食べ物の匂いを吸収していると思われます。果たして見本市の後はこの毛糸売り物になるのだろうか、と余計な心配をしながら近づいていきます。食べ物を売っているところと 比べたら、いや、比べなくても誰も人がいません。私が一かせ手にとって「これいくらですか」と聞いたらブースのマダムが嬉しそうに対応してくれました。す でに手元に予算がなかったので購入はしなかったものの、こういう見本市でも毛糸が売っているということがわかっただけでも貴重な時間でした。















予算がないといいながらも、実はアイスクリームを食べる予算はキープしていました。ブルターニュ地方から来ているアイスクリーム屋さん。これはフランボワーズとヨーグルトの組み合わせ。実に憎い組み合わせです。




















さすがに食べ疲れてきました。
しかし、これぐらいでへこたれていてはこの見本市に来た意味がありません。