2009年3月30日月曜日

一つのことに集中できずに

やっぱり毎回のごとく、一つのことを始めると他のことも始めたくなります。テンションが上がっているうちはいいんですけど、これが下がるとただやりかけのものが部屋の中にゴロゴロするだけになってしまうんですよね。気をつけなければ。久しぶりのかぎ針です。腰が冷える自分のためにオーバースカート製作中。冷え性の私ですが、こういうときは「編み物ができてよかった」とつくづく思えます。

2009年3月25日水曜日

解体作業終了

先日解体し始めたセーターがめでたく毛糸の玉となりました。

2009年3月20日金曜日

初めての手作りプレゼント

誕生日が来ると、ふと母親になった自分が自分を生んだ母親のことを考えます。ン十年前に私が母親のお腹から出てきてこの世に生を授かったこと、その前は10ヶ月を母親のお腹の中で過ごしていたこと、そしてその前は...どこにいたのでしょうね。宇宙のどこかをさまよっていたのでしょうか。
さて、多分私にとって手作りとの出会いである一品があります。母親の手作りのこのバッグがそう。イニシアル入りがいかにもですが、私も確か息子に名前入りのよだれかけを作った覚えがあります。よだれかけだったら赤ちゃんの時しか使えませんが、このバッグは未だ健在、現役です。どうです、このアップリケ?70年代をリアルタイムで生きた人間しかデザインできない斬新さ。裏地も今ではきっとなかなか見つからないヴィンテージ物かも。







2009年3月19日木曜日

無謀な計画

大嫌いなゲージ計算も終わって編み始めました。だけど、一つを編み始めるとまた別なこともしたくなるのがいつものパターン。実は、昔に編んだセーター(ギャラリーにも載っています)をほどいて編み直すプロジェクトに着手。大昔、そう、4年以上も前にダイアリーで紹介したセーターをほどいています。

どうして自分はこんな面倒くさいことをあえてやるのだろうか、とほとほと自分がいやになってきますが、何度もほどいて編み直せるというのは編み物の醍醐味でもあるのですね。編み物は環境に優しいのですよ。だけど、ほどくのもたいへんですが(編むよりは簡単か?)、このラーメン状になった糸を水につけて真っすぐする作業もあるのでほどいても毛糸の玉の状態に戻すまで数日がかりです。チリチリになった毛糸の玉を見ているとこの人を思い出しました!これをカラオケで歌える人はすごいですよねー。もち、70年代にバリバリ活躍した人ですよー。





お風呂待ちの毛糸たち


こうやって見ると、なんだかひじきみたい


後は乾くのを待つのみ

2年続けてシックバースデー

今日一歳年を取りました。そして風邪になりました。去年は誕生日の日に高熱にうなされ何も食べれないという状態だったので、文句は言えないのですが、2年続けて誕生日にぴったりと体調を崩すというのは何かのお告げなのだろうか、と思ってしまいます。耳鼻咽喉が弱い家系に生まれてしまったため、私は必ず喉からやられます。薬屋に駆け込んで買ったのど飴、パッケージがレトロで素敵。これ、のど飴というよりはのどグミみたいなグニャグニャしたもの。日本にはないタイプですね。薬のパッケージも薬が飲むのが嬉しくなるくらいセンスのいいものがあります。














2009年3月17日火曜日

苦手な型紙

今日は朝から何だかまったりしていました。製作という気分でもなかったので、まずはラインストーンの落ちてしまったブレスレットを直すところから。日曜大工ショップで売っている強力ボンドをつけたラインストーンをおそるおそるピンセットでつまんで付けます。このボンド、ドールハウスも作るビーズアクセサ リー作家のmimouさんにおしえてもらいました。注射器みたいな先から2種類の違うボンドが出てきて、それを白くなるまで練り練りします。何だかとっても大げさなのですが、白くならないし仕上がりはいつもパーフェクト。
こ のブレスレット30年代ぐらいのもの?らしいのですが、昔住んでいたアパートの大家さんが30年代アメリカのアンティークアクセサリー屋を経営していて、クリスマスプレゼントか何かにいただいたもの。当時は若かったので全然魅力も感じていなかったのですが、年を重ねるととても素敵なものに見えてきました。物って不思議です。その時は素敵に見えても時が経つとすさんで見えるもの、当時は全然素敵に見えなかったものがこのブレスレットのように時が経つと新鮮に見えたり、また、気に入ってずっと身に付けていたのにいつの間にか箪笥の中で忘れられていて、ある日突然目に入ってきて「こんなものもあったのか!」とまた日の目を見るもの。物は時が経ってもほとんど変わっていないのに、自分は日々変わっているのだとこういう時にはたと気づきます。
ブレスレットを直したら何だかやる気が出てきました。何でもいいから素材に触れているとテンションが上がってくるものなのですね。でも、そんな時に限って電話が続けて鳴ってやる気が下がるときもありますが、気を取り直して、初心に返って手を動かしてみます。





















































一 昨年の夏に購入したKookaïのカットソー、これをセーターに再現してみたいという密かな計画がありました。当然編み図なんてものは存在しません。なの で、型紙引きから始めます。実はこの型紙製作(パターン)は私が大の苦手な項目です。自慢じゃない、いえ、自慢なんですか、服飾専門学校に通っていたとき、パ ターンの授業は一度も休んだことはありませんでした。だのに、2年経ってもこのパターンというものに対してピンと来たことがありませんでした。だから私が後でどうにでも小細工してごまかしのきくニットのほうを好んだのは自然なことだったかもしれません(^^; その苦手なパターンに今回はあえて挑戦状をたたきつけました。あーじゃない、こーじゃない、おおっ、前身頃と後身頃の線を間違えているっ…などと試行錯誤 を重ねます。本当はこんな型紙作りなんて放り出してすぐに編みたくてうずうずしている気分をぐっと抑えます。そして、その衝動もついに抑えきれずにゲージ計算も終わらないままスワッチを編み始めてしまいました。毎回ついやってしまうんですよね、ゲージ計算が終わらずに編み始めることを。毛糸の柔らかさに触れていると当たり前ですが、ゲージ計算しているときより何百倍も癒されます。今回の毛糸は一昨年浅草橋のマービィ企画で購入したオリンパスの「優雅」。名前の通り本当に上品な糸です。それもそのはず、ウール80%、カシミヤ10%、そしてシルク10%という、色はわびさびでも中身はゴージャス。編んでいるだけで幸せな気分になれる糸です。
それではガツンとテンション上げるために今日は優雅とは程遠いJanis Joplinのヒット曲を集めたアルバム"Janis Joplin's Greatest Hits"を聴きながら手を進めていきます。その中でも"Cry Baby"は全くもってテンション上げるためというかストレス解散に最高な曲です。














































2009年3月16日月曜日

必殺朗読人?

今日は本の展示会"Salon du livre"に行ってきました。活字を読むインテリが集まる展示会だけあって、皆さんマナーがよい。先日同じ場所で、牛や豚や酔っぱらいがごっちゃになっていた農業見本市が開かれていたなんて嘘のようです。その中に突然現れた宇宙飛行士のような格好をした女性 が数人。何をしているかと思ったら、背中から伸びているチューブの向こうには昔の電話機のようにそれを耳に当てている人が。近くに近寄っていみると、どうやら紙に書いた文章を読んであげていて、耳に当てている人はそれを聞いているらしいのです。つまり「朗読サービス」?!どうリアクションしていいか分から ず、同時にこんな光景は二度とないと思いとりあえずシャッターを押してしまいました。
基本的に本を読んでいるときは静かな環境が好きですが、音楽をかけるときはクラッシックかジャズでしょうか。しっとりとShirley Hornの"A time for love"なんてどうでしょうか。















お花のある生活

友人たちに誕生日の前祝いをしてもらってお花をいただきました。そういえば、最近忙しくしていてお花なんて買う余裕もありませんでした。お花があるだけでお部屋がパッと ゴージャスになるフラワーパワーに改めて感動。この小さな赤紫の花、何と言う名前なんでしょうね。主役には決してならない引き立て役のお花なんですが、とても素敵です。そう、映画やドラマでも主役よりも魅力のある脇役っていますよね、そんな感じです。黄色いラッパ水仙が出回ると春の訪れを感じます。そし て、いつでもどこでも主役のバラは…やっぱりきれいです。
今日のリクエストはお花にぴったりの天使の歌声、Minnie Ripertonの"Loving you"。





















































2009年3月15日日曜日

ありがとう

編み物を始めたきっかけって何ですか、と聞かれたら「気がついたらで編んでいました」としか言えません。小学校2年生ぐらいだったと思いますが、手元にあったのが何故かたまたまアフガン編みの棒で、それで人形か何かのお布団みたいなものを編んだ記憶があります。しかし、その記憶もかなりぼんやりとしていて、それが初めて編み物と触れた時だったかどうかも覚えていません。それぐらい編むことをはじめ手を動かすことは私にとって自然なことでした。でも、編み物を通して多くの人と交流しようとしたきっかけは何ですか、と聞かれたらちゃんと答えることができます。

7歳のときから幼なじみであり親友だった友達によく編み物を編んではあげていました。といっても、自分にとってはどれもこれも失敗作でただ手元においておきたくないからあげていただけの話なのですが、彼女はいつもすごく喜んでくれました。社会人になってもらった手紙(当時はメールなどありませんでした)には「中学校の時にもらったセーターもちゃんととってあるよ」と嬉しい言葉がしたためてあったのを覚えています。そんな彼女が5年前に帰らぬ人となりました。病気と闘う彼女のために何もしてあげられない私がただ一つできたことは、私の編んだ物を愛用してくれた彼女のためにセーターを編むことでした。一目一目「病気が治りますように」とつぶやきながら何かに取り付かれたように一心不乱に編んで1週間で仕上げました。この前も後もこんなに短期間でセーターを編み上げたことはありません。その編み上がったセーターを「手荷物」として機内に持ち込み、帰国して彼女のお母さんと弟を通して渡しました。彼女がセーターに腕を通せないくらい弱っているということなど知らずに。

その後、セーターも一緒に彼女と旅立ちました。手元には彼女のセーターの残り糸が数玉コロンと空しく残りました。今日は彼女が天に召されてちょうど5年。その後、あれから随分たくさんの物を編み数えきれない人との交流ができました。最初は悲しさをかき消すために編んでいましたが、次第に自然と編み物仲間が増えてそれが楽しさに変わり、信じられないくらいたくさんの人と編み物をはじめジャンルを超えた手作りを通してお知り合いになれることができました。手法はどうであれ、人の思いが素材を通して作品となる過程が大好きです。そしてその思いは作品を通して伝わるということを学びました。

最初は全くもってお粗末なサイトから始め(今でもですが)その後ブログとなり今日に至っています。これからも日々気づいた手作り情報を発信していきたいと思っているのでこれからもどうぞよろしくお願い申し上げます。彼女が私の手を握って最後に残した言葉「ありがとう」をこのブログを読んでくださる方みんなに感謝の気持ちを込めて送ります。

今日のリクエストは中学生のときに彼女とレコードが擦り切れるまで聞いたデュラン・デュランのアルバム Seven and the Ragged Tiger です。私はジョン・テーラー、そして彼女はサイモン・ルボンのファンでした。その中でもUnion of the snakeは二人で毎日のようにキャーキャー言いながら聴いていました。


2009年3月14日土曜日

ミシン仕事

ポワン・イデも終わって少し余裕が出てきたため、今日は前から陶芸家のみさきさんに たのまれていたジーンズのバッグを仕上げました。久しぶりのミシン仕事です。久しぶりに部屋に響くミシンの音は気持ちいいです。実はこのバッグ、私が昔マリークレール・イデに載っていたバッグをお手本に自分のお尻の破れたジーンズを利用して作ったバッグがみさきさんの目に留まって前から注文を受けていたも の。彼女からもらったジーンズには日本の古銭のようなものがアクセサリーで付いていたため、裏地もちょっと日本風なものを使いました。この生地、この前の 日本帰国のときに日暮里の繊維街「トマト」で見つけたもの。このバッグ、表裏と使えるリバーシブルタイプです。

私は製作しているときは必ずと言っていいほど、お気に入りのラジオFipを聴いています。今日はなかなかセレクションも良く、ミシンを踏む足も軽快でした。今日の私のお気に入りはChet Bakerの"Vehicle"、Sphia Lorenの"De jour en jour"、ソフィア・ローレンって歌手もやっていたんですね、知らなかった。こんな肉体派の彼女からこんな優しい歌声が聞けようとは驚きです。そして、Stretchの"Why did you do it"、The Dynamicsの"7 Nation army"。どれもいい曲でついハモって、気が付くと中表で縫わなかったいけなかった裏地を表をそのまま外に出して縫ってしまい、リッパー片手にほどく羽目に(涙)。そんな手間ひまかけて仕上げたバッグは、出来上がってみると満足度高し。その後は、Brother Johnsonの"Stomp"で一人ではじける私でした(笑)。この曲聴きながら一人ではじけている姿は他の人には絶対に見せられない?

こちら、私が自分用に作ったバッグ。


























春、夏は裏に返して花柄に。



























こちらみさきさん用に作ったバッグ。














ふわふわのポケットがキュートです。














もち、リバーシブル。













2009年3月9日月曜日

終わりました!

第7回ポワン・イデが無事終了いたしました。今回はジュエリー職人のアトリエにて開催。場所が既にクリエーターの工房であるため、雰囲気も私たちにぴった りでした。来場客も今までの最高を記録いたしました。お忙しい中ご足労いただいた皆様本当にありがとうございました。またこれをステップに次回のポワン・ イデもさらにグレードアップしたいと思っています。






























今日は北欧ミトンの晴れ舞台です。ブルーの指なしミトンがお嫁に行きました♪

2009年3月5日木曜日

最後の仕上げ

ポワン・イデに向けて作品が準備されています。やっと仕上げも終わった北欧柄ミトンたち。本当はあと2つぐらい作りたかったのですが、もう到底間に合わない。もう作りませんっ(きっぱり)。あとは、値札付けなどの雑務で前日まで追われるはず。パリ、パリ郊外在住、そしてたまたまパリにいらっしゃっている方、是非是非お立ち寄りください。











































2009年3月3日火曜日

何もこんなときに快晴でなくても…

ポワン・イデまであと正味3日。ラストスパートです。なるべく家から出ないで製作、いえ、もうこの段階では「仕上げ」をしなければいけません。しかし、今日の天気はまるで今までの冬に終止符を打つように快晴、小春日和。何もこんなときにこんなに晴れなくてもいいのに(涙)。もち、外に出ましたよ。もう全然 モチベーション上がりません。




















息子の部屋の窓からみえる木は芽が吹き始めています。春が確実に近づいているのを感じます。そして、3月になると春が来る嬉 しさに相反して自分がまた年をとることを思い知らされます(涙)。
















家に帰ったら即仕上げに取り掛かります。しかし、物事は重なるときは重なるもの。息子の 学校のスキー旅行が来週に迫っている今はその道具を揃え持ち物全部に名前を書かなければいけない。んもぉー、どうしてこんなときにぃぃぃ。こんな状況でモ チベーションを上げるためにはあれこれ試します。まず、好きな70年代、80年代の音楽を聴きながら製作。今日のリクエストはPlayer の"Baby come back" です。この時代の音楽は時代を超越していますねー。何回聴いても飽きません。つい編み物など忘れてハモってしまいます。そしてその後はシャデーのアルバムPromise。ん、だんだんモチベーションが上がってきました。















だ けど、いい気分になってお酒も飲みたくなってきたから何だか逆効果です。ええぃっ!こうなったら飲んでしまえ。と、先日の農業見本市でゲットしたノルマン ディーの地酒Pommeauを冷蔵庫から取り出します。今日はほんのちょっとだけ。







































もう一杯飲みたいところですが、ぐっと我慢してやはり見本市で友人から 勧められ入手したイチジクのジュースに移動。これまた激ウマです。正確にはイチジクのネクター。しかし、ネクターというのでドロっとした液体を想像していたら、 驚くほどさっぱり。そしてイチジクだけの果汁とは思えないほど香りが良い。




















さて、これでお腹も耳も満足したので、引き続き仕上げにとりかかります。